Niijima International Glass Art Festival

新島国際ガラスアートフェスティバル ● 2015年 11月7日−14日

WORKSHOP I / glassblowing 




ヴェネチアン・テクニックの深淵への誘い

ーAn In-Deapth Introduction to Venetian Techniquesー
11/7日(土)−11/14日(土)

講師: ウイリアム・グーデンラッス
William Gurdenrath
受講料: 50,000円 (宿泊、食費別)8泊9日 
募集数:12名 (定員を超える場合は選考)

このクラスではヴェネチアン・スタイルの吹きガラスの基本的な動作を学び、その確固たる基礎が習得出来ます。授業内容に含まれるのは形良い薄吹きの器、完璧なネック、繊細なメレーセ、ステムやブロウン・フット等の作り方です。それを習得したら、次はケインを作り、ケイン・ワークのプロセスの習得に入ります。歴史的な物の勉強も、最初は歯がゆさを感じさせる為に、いずれは創造性を掻立てるために取り入れます。このクラスでは1年以上の吹きガラス経験が必須となります。 (注:メレーセ - 器とフットやステムの間のディスク状の繋ぎ)

「ベネチアンスタイル オブ ワーキング」色・形・模様

このクラスでは、ベネチアンテクニックに焦点を絞り、吹きガラスの即興的な手法を学んでいきます。リラックスした雰囲気の中で数多くのデモンストレーションやディスカッションを行い、その中で一人一人の持つ興味を探求し発展させていきたいと思います。
ケインやモザイクなどを使ったロールアップの仕方やラティチェロなど高度なベネチアンの技法を披露し、各自の技術的な問題点を解決しながらより魅力ある作品になるようアプローチと指導をします。このクラスは宙吹き経験者対象のクラスです。

受講生へのメッセージ/持参するもの

受講生の皆さん、
新島でワークショップを教える機会に恵まれ、大変に胸が高まっています!もし軽く細いブローパイプを持っていたら、持参して下さい。それから使い慣れた道具も忘れずに(もしソフィエッタを持っていたら、それも持参して下さい)。後は気になった、あるいは好きなヴェネチアンのガラス作品の写真をお持ち下さい。それを元にディスカッションをしたり、又はそれから発想を得たり、場合に寄ってはデモで作る事もあるかもしれません。皆さんに会えるのを、そして共に仕事を出来る事を楽しみにしています。

WORKSHOP II / Flameworking

グラス・ビートルの世界

ーGLASS BEETLES WORLDー
11/7日(土)−11/14日(土)

講師: エマニュエル・トッフォロ
Emanuel Tofforo
受講料: 50,000円 (宿泊、食費別)8泊9日 
募集数:12名 (定員を超える場合は選考)

このクラスではソフト・グラスを用いてガラスで虫を制作する事に専念します。受講生の皆さんは色々な虫の体形、触覚、足等の作り方を学ぶ事になります。受講生の皆さんに持参して頂きたい物は、クラスのディスカッションの素材となるようなスケッチや、画像や、アイディア等です。
このクラスは経験不問で全てのレベルの人を受け入れますが、少なからずフレームワークの経験が有るほうが好ましいです。

エマニュエル・トッフォロは1982年にムラノ島で生まれました。ガラス芸術に囲まれて育ち、いつしか彼は父であるチェザレと連綿と続く著名なガラス作家の血筋の足跡を辿っていきました。2001年にヴェネチアの美術高校を卒業してからフレームワークに取り組み始め、自然界への - 特に昆虫類に対する強い関心に後押しされて、ガラスを用いて様々な昆虫の模写に専念するようになりました。
格別に誰かに弟子入りする事無く、只楽しい趣味で始まった事ですが、彼の父の強い勧めでそれは急速に彼の人生の目標となって行きました。この芸術体系に対する愛と情熱に掻立てられて彼は制作し続け、それはいつしか彼の職業となっていたのです。
エマニュエルは2013年にガラス作品の発展と真価の向上を使命とする非営利団体であるArt Alliance for Contemporary Glassから「今月のアーティスト」に選ばれました。彼の作品はニュージャージー州ミルヴィルのウィートン・アーツ文化センターのグラス・ウィークエンド展にも展示されました。2014年にはエマニュエルはヴェネチアのブラノに自身の工房を設立し、そこでガラスを制作し続けながら、人生への情熱を探求しています。





ARTIST IN RESIDENCE




アーティスト・イン・レジデンス:デボラ・ムーア

ーArtist in Residence / Debora Mooreー

デボラ・ムーアはシアトルを拠点とするアーティストで、クーパー・ヒューイット・デザイン美術館のアフリカ系アメリカ人デザイン・アーカイブのメンバーでもあります。彼女の作品は基本的に創造性に長けたホット・グラスによる彫刻的な植物研究観察で、ワシントンDCのスミッソニアン研究所等の名高い会場で展示され、2007年にはコーニング・ガラス美術館のラコウ・コミッション(Rakow Commission)に選ばれました。2015年にはシアトルのノースウェスト・アフリカ系アメリカン美術館(Northwest African American Museum)にてGlass Orchidariumと題された個展が開催されました。

アーティストからのメッセージ

19年前の1996年に第9回新島国際ガラスアートフェスティバルに招待された夫のベンジャミン・ムーアに同行して、世界有数のガラス制作施設がある新島を訪れる嬉しい機会に恵まれました。それ以来私の中では新島ガラスアートセンターで過ごした日々が常に心の内にあります。あの時が初めての日本訪問でしたが、島の地域社会は大変に親切に暖かく迎えてくれて、又ガラスの活動に関しても皆さん意欲的で協力的だと感じました。
今回第28回新島国際ガラスアートフェスティバルの為に日本に戻れるのは大変に素晴らしい名誉で光栄に思っています。フェスティバル中は植物観察を続け、主に樹皮や植物や葉等に見られるテクスチャーを探求し、又コウガ石を作品の一部に組み入れる事も考ています。
ワークショップ中は私の制作を通して受講生の皆さんの内なる植物学者的要素を引き出し、自然界にあるパターンを検証し、また選び出して、ホットショップ内での制作に生かしてもらえればと思っています。新島の有り余る自然界からインスピレーションを見いだし、規律正しい高い技術を持つ日本の方々と仕事をするのは、私にとって素晴らしい仕事に没頭出来るこれ以上望む事の無い環境で、又豊かな文化交流の場になると感じています。

OPENDAY,EVENTS AND MORE


フェスティバル案内ダウンロード
Download Brochure
宿泊案内ダウンロード
Download Lodging information
フェスティバル参加申込書ダウンロード
Download Apprication Form

オープンディ、イベント等

ーOpenday, Events and moreー


講師によるデモンストレーションやスライドレクチャーの見学とパーティーやオークション等のイベントに参加出来るオープンデイ(11/7・11/14)や、講師の製作を間近で見学出来る特別製作見学(11/5−11/7)毎年の新島ガラスオークション、ウエルカムパーティなど、様々のイベントが繰り広げられます。また11/6、11/7には招待作家やスタッフの指導で村民ガラス教室が開催されます。

詳しい案内はフェスティバルの案内書をご覧になってください。 左側のリンクからダウンロードできます



niijima glass art center